


リベラルアーツを通して
高い視座を身につける
至善館は、独自のリベラルアーツ教育を提供しています。「何のために、誰のために、なぜ」という目的を問う姿勢を育み、歴史、哲学、科学などを通じて今の時代の潮流や社会の変容を読み解く力を養います。
世界の現状理解と未来洞察の基盤を築いたうえで、プロフェッショナルとしての価値観の基軸を確立します。
内省を通じたリーダーシップの旅
リーダーシップの原点は、内省を通じた自身 の「生きる」目的・意義の確認にあります。コーチング、アセスメント、心理学を基礎とするワークショップや経験学習等のセッションを通じて、自分自身と対峙し、自分が大切 にしているもの、自分の「心の声」を確認します。
また、さまざまな分野の挑戦者を招いたリーダーシップ・ナイトを1年次を通じて開催。ロールモデルとの出会いを通じて、自身の可能性を模索します。
卒業後の挑戦を構想する
自身はどのような未来を切り開くことに挑戦するのか。2年次全体を通じ、自身が描く未来と、それを実現するためのビジネスの変革や創造の構想を描きます。これは、至善館での学びの集大成として位置付けられ、自身の未来を展望する機会となります。
また、2年次には3つのトラック(グローバルマネジメント&ビジネストランスフォーメーション、アントレプレナーシップ&テックイノベーション、サステナビリティ&ソーシャルイノベーション)から選択科目して履修。自身のこれからの挑戦を踏まえて学ぶことで、より深く自身の可能性を探究します。



西洋の合理性と
東洋の精神が共鳴する場
アジアには、主客非分離の一元論、徳治による王道主義、自然との共生観など、独自の文化、精神 土壌が根付いています。
至善館では、米国型B-School教育の持つ西洋の合理的思考を基軸としながらも、東洋思想や、禅・瞑想をカリキュラムに取り入れることで、西洋とアジアの思想の橋渡しを行い、未来に求められる経営やリーダーシップのあり方を追求します。
日本にいながら、世界最先端に触れる
学生は、政治・経済分野の世界的なトップリーダーとの対話を通し、サステイナブルな資本主義など様々なテーマについて議論しています。
例えば、至善館とIESEビジネススクール(スペイン)が協働で運営するFuture of Capitalismプロジェクトでは、Oxford大学、シンガポール国立大学など世界5大陸・20校のビジネ ススクールから200名を超える学生が参加し、共に学んでいます。
社会を変革するための知の拠点
社会に開かれた最先端の知と実践の拠点として、多様なセンターの存在も学びの価値を高めます。以下のようなセンターが社会の進化のための様々なイベントや勉強会、知の発信を行っています。
・リベラルアーツセンター
・インパクトエコノミーセンター
・ネゴシエーションセ ンター など
2024年7月からは、至善館がSSIR-J(スタンフォード・ソーシャルイノベーションレビュー日本版)の発行主体となり、日本と世界の社会イノベーションの知が交流する場となっています。
独自の教育哲学に基づくカリキュラムで、
最高峰の教授陣から実践的な学びを得る
時代と世界を深く理解するリベラルアーツ教育と、分析力や構想力といったビジネススキルを向上させる科目を融合させた、独自の教育プログラムを提供しています。
それぞれのフィールドで、日本・世界を代表する経営者、実践家、研究者による、最先端の講義とダイアログの機会があります。教授陣との真剣で、濃密な議論を重ねることで、実務で不可欠なリーダーシップスキルやチームワーク力を培います。


世界中から集う多様な学生と学び、
あなたの可能性を最大化するサポート体制
至善館には20を超える国と地域から、企業、行政、NPO、起業家、難民など多様なバックグラウンドを持つ学生が集まっています。
教員と学生の比率は1:4と、生徒一人当たりの教員数が多いことや、1人の学生に対し1人の専任教員がアカデミッ クメンターとして配置されるなど、充実した学習サポートと個別のニーズに対応した、きめ細やかな指導が受けられます。
世界に開かれたネットワークと
日本橋コミュティで出会う伝統文化
世界各地の教育機関とのパートナーシップで共創する授業やジョイントプログラムを提供しているほか、インドなどへのフィールドトリップなどグローバルな学びの機会があります。
日本橋の地元の祭りや伝統行事に参加したり、日本橋地域をフィールドとした「デザイン思考」のフィールドスタディを行うなど、地域密着型の学びと体験の機会も提供しています。


充実した学費支援制度
多様な方々に学んでいただくために奨学金制度を設けています(最大 480万円)。さらに、厚生労働省指定の教育訓練給付金制度により、最大128万円の追加支援も可能です。
また、特定分野に特化した奨学金制度(難民支援、グローバル・インパクト創出、国際協力、社会イノベーションなど)を通して世界を変える志を持つ学生をバックアップしています。至善館は、経済的な制約を超えて、世界を変革する人材を育成する場を目指しています。

内なる葛藤と向き合う。リーダーに求められる高潔さと倫理観
東京大学法学部卒業後、日本興業銀行入行。マサチューセッツ工科大学(MIT) スローン スクール経営学修士号(MBA)、ハーバード大学経営学博士号(DBA)取得。
ハーバード大学ジョン・F・ケネディ行政大学院特別生、ロンドン大学ビジネススクール助教授、スカンジナビア国際経営大学院客員教授、インシアード経営大学院(フランス、シンガポール)助教授を経て帰国。2001年7月、全人格リーダーシップ教育機関アイ・エス・エル(ISL: Institute for Strategic Leadership)を創設。米国型MBA教育のあり方を、日本とアジアから再構築し、グローバルに開かれた全人格リーダーシップ教育を実践する。
ISLでの18年に渡る実践を基礎に、 2017年学校法人至善館を設立。
著書に、『リーダーシップの旅 見えないものを見る 』(光文社新書)、『コンテクスト・マネジメント 個を活かし、経営の質を高める |至善館講義シリーズ』(光文社)、『経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 |至善館講義シリーズ』(光文社)。
担当科目:企業論、リーダーとしての生き方

交渉学で、問題解決力を持ったリーダーに成長する
アメリカ上院議員事務所客員研究員、ジョージタウン大学ロー・スクール客員教授、世界経済フォーラム(ダボス会議)「交渉と紛争解決委員会」委員などを歴任。日本における「リーダーシップ基礎」・「交渉学」の研究・教育の開発に取り組んでいる。
近著:『「リーダーシップ基礎」入門』(東京書籍)、『ハーバード×慶應流 交渉学入門 』(中公新書ラクレ)など。至善館ネゴシエーションセンター長。
担当科目:リーダーシップと交渉学

世界の複雑さを紐解く鍵、システム思考。
未来を創るリーダーに必須のスキルを学ぶ
『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業の CSR コンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
著書に、『地元経済を創りなおす―分析・診断・対策』『好循環のまちづくり!』『ブルーカーボンとは何か』『農業が温暖化を解決する!』(岩波書店)、『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(光文社新書)、『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』(イースト・プレス)ほか多数。
担当科目:東洋思想に見るリーダーシップ、持続可能性への挑戦:ジレンマと向き合い、未来を探求する

想いを言葉に、言葉を力に。
効果的なコミュニケーションスキルを身につける。
1995年に「東京インターナショナルスクール」を共同設立し、2008年にはTEDxTokyo、TEDxYouth、TEDxTeachersを設立。2014年『TED Power』、2015年『未来を生き抜くスキルはこう育てる』を執筆。2017年、日本初のシンギュラリティ大学ジャパンサミットを開催し、2019年には150人以上にインタビューした『Strategies for keeping Japan #1』を執筆。その他、日本の大手企業や団体のアドバイザーも務める。
担当科目:思いとビジョンを伝える技法

インパクト創出の学びと実践の融合を生み出す
至善館インパクトエコノミーセンター長も務める。専門領域は社会的インパクトの創出と評価、インパクトビジネスやNPO、フィランソロピー、ファンドレイジング、国際協力など。JICA、外務省、米国NPOなどを経て2008年日本初のNPO・ソーシャルビジネス専門の戦略コンサルティング企業(株)ファンドレックス創業、2009年日本ファンドレイジング協会を創設。課題解決先進国の実現に向けて、寄付やインパクト投資などの民間資金による課題解決を促進している。
著書に、『ファンドレイジングが社会を変える』(三一書房)、『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』(日本経済新聞出版)。
担当科目:社会的インパクト創出の本質~インパクトビジネス・NPO・行政が生み出す社会イノベーション
至善館卒業生の声
世界を自分ごとに
至善館が広げてくれた視野と視座
“⾄善館での学びを経て、世界の課題と⽭盾に挑戦することに、⾯⽩さを⾒出すようになりました。複雑な問題も、個々の⼈間の想いや営みで形作られていると知り、課題解決に向けてワクワクしながら挑戦したいと思う⾃分がいることに驚いています。
最⼤の変化は、「⾃分ごと」として感じられる世界の範囲が⼤きく広がったことで す。⾄善館のプログラムを通して、企業や業界など、様々な垣根を取り払い、社会や企業活動を統合的に捉える視点が⾝につきました。また、損得勘定なく本気で向き合える「仲間」の⼤切さを実感しました。同じ悩みを持つ同期と全てを曝け出し合えたことが、深い学びにつながりました。
この仲間意識は、将来の挑戦において代えがたい財産となると確信しています。
「ひとりでは世界は変えられないが、仲間と⼀緒ならどんな壁でも乗り越えていける」という信念が、⾄善館での最⼤の学びとなりました。”
高木 啓吾 (Class of 2023)
日本|不動産
自己との対話を深めた至善館での学び
“⼊学する前は、仕事と学業の両⽴に不安を感じていましたが、20ヶ⽉間を共に過ごしたクラスメイトたちと助け合い、絆を深め、充実した時間を過ごすことができました。 ⾄善館では、⾃⼰と向き合うことの重要性を学びました。
内省が苦⼿だった私でも、コーチングを取り⼊れたクラスでは、⾃分⾃⾝や価値観を繰り返し⾃⾝に問い続けることで、⾃⼰理解を深め、⼈間的に成⻑することができました。
カリキュラムの中で特に印象に残ったのは、「東洋思想に⾒るリーダーシップ」 の授業です。中国の古典を読んで、⾔葉の意味を丁寧に解釈し⼼で感じ取る過程で、リーダーシップのエッセンスを吸収するという、とても新鮮な体験でし た。
⽇々の業務や⾃社の課題に囚われず、より広い視野で問題意識を持ち続け、⾃分なりのリーダーシップを発揮しながら、⼀歩⼀歩前進していきたいと思います。”
Liang Yue (Class of 2024)
中国|アパレル
経営者としての新たな自覚
“⾄善館での2年間の学びを通じて、私は経営者として⼤きく成⻑したという実感があります。
緻密に設計されたカリキュラム、優秀な教員とスタッフ、共に学んだクラスメイトたちは、私にとって⽣涯⼤切にしたいギフトとなりました。
私にとって最⼤の変化は、リーダーとしての⾃覚が芽⽣え、⼈と組織の成⻑に喜びと責任を感じるようになったことです。これまでの弁護士⼈⽣を振り返りると、経営の質や組織の成⻑への意識の希薄さに気づかされました。
また、最良の経営とは何か、を問い続ける⼒の重要性を学びました。⼈⽣の半ばで、組織や経営にまつわるさまざまな概念について、⾃分なりの意⾒(持論)を持てたことも⼤きな収穫でした。
今後の挑戦として、地域ファンドの運⽤を通じて地域の持続可能性向上に貢献する ことを⽬指します。⾄善館での学びを活かし、社会に前向きな変化を⽣み出してい きたいです。”
樽本 哲 (Class of 2024)
日本|弁護士
最前線で活躍するトップリーダーと 交わる学びの場
“これまで、6か国で教育を受けたことがありますが、⾄善館のプログラムは、「⼀貫性」という点で、とても優れていました。様々な科⽬で得られる学びが巧みに組み合わされ、
どんどん理解が深まっていくという、初めて味わう体験でした。 元⼤統領やノーベル平和賞受賞者、伝説的なIT企業の初期メンバーなど、著名⼈と 直接対話できる機会が多くあり、
⾃分の思考の枠を広げることができました。
また、優秀で尊敬すべきクラスメイトたちと切磋琢磨し、共に学べたことは⾮常に貴重な経験でした。80⼈以上の全⼈格経営リーダーたちに囲まれ、⼀般には「クレイジ ー」とされるようなアイデアでも、共感し合える環境がそこにはありました。所属会社もセクターも国籍も何もかもが違うのに、です。
今後は、リーダーとしての膨⼤な責任にどう向き合うべきか、戸惑いも感じています。
家族を⼤切にしながら、全⼈格的に取り組みたいです。”
Tamari-Tutnjevic, Dora (Class of 2023)
クロアチア・日本|ソーシャル